東京理科大学理工学部長 量子生命情報研究センター長の大矢雅則博士が新暗号「CAB方式」(Crypto Alarm Basic:仮称)を提唱している。
現在、携帯電話端末のBluetooth通信でCAB方式暗号の実装を終えているとのこと。
すごいものだ。本当に解読不能なら、量子コンピュータが実用化されても大丈夫なのだろうか・・・
大矢先生の話では、まだ通信の暗号だけのようなので、電子署名やタイムスタンプに活用できるのかどうかは不明だ。
この記事で大矢先生のコメントで注目したいポイントは、「 RSA暗号では現在、一般的には1024~2048ビットの鍵が用いられており、用途によっては十分な安全性がある。例えばRSAセキュリティ社自身が1991年から継続して行っていた暗号破りコンテストでは2005年に663ビットの鍵が破られているが、これには80台のOpteronサーバ(2.2GHz)を使い、3カ月が費やしたという。RSA暗号で最も広く使われている1024ビットの鍵(10進数で309桁の素数)については10万ドル(約1000万円)の賞金が掛けられていたが、誰も素因数分解に成功していない。
1000万円では見合わないのだろう。しかし、数億円なら見合うかもしれない。2003年に2人の研究者が発表した理論上の専用解読器「TWIRL」を数億円かけて実際に製作すれば、1024ビットの鍵も解読できるかもしれない。このことから現在、RSA暗号では鍵は少なくとも2048ビット以上が望ましいとする暗号研究者がいる。
RSAセキュリティは2007年になって、この解読コンテストを終了させている。それは、解読コストが十分大きければ、必要な暗号強度は確保できるという社会的な認知が得られたからだという。」
というところだ。
といことは、パソコンで簡単に偽造できる印鑑・印影より、電子署名ははるかに安心できるのではないだろうか。
でも、そんなことをしたら法律的に犯罪者になるだけだ。
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