2008年5月10日土曜日

ASUSが推進するEeePCビジネス

最近、これまで黒子だったASUSがEeeブランドで話題になっている。
日経ITpro「【ASUSTeK トップインタビュー】主婦や子供は安価なパソコンを求めている」の記事では、
「家庭用パソコンの最大の用途はインターネットになったからです。インターネットから情報を得たり,動画や写真を見たり,音楽を聞いたり。Web 2.0と呼ぶユーザー参加型Webサービスもますます普及している。家庭向けパソコンの主用途はエンターテインメントともいえます。
こうした使い方が主流になっているのに,現状は,ユーザー・ニーズをはるかに超えた演算能力を持つパソコンばかりが販売されています。マルチコア・プロセサの恩恵を真に受けられるのは,ゲーム・ソフトのユーザーくらいなのに,です。
このことは「Windows Vista」にもいえます。このOSの機能を快適に使おうとすると,パソコンには主記憶を2Gバイトも搭載しなければなりません。」と高性能PCを否定し、安価なノートPCとインターネットの利用だとコメントしている。
また、「非営利団体のOLPCでは展開のスピードが遅いのですが,民間企業である当社なら販売力や部品購買力などをフル活用し,スピーディーに動けます。実際,インドや中国,ロシアでEee PC 701の納入計画が着々と進んでいます。米Intel Corp.と協力し,中南米やアフリカの政府にも納入していきたい。」とOLPCに対抗しているコメントのようだ。
やはり、OLPCが台湾のクアンタを生産パートナーに選んだことも影響していると思う。
インテルやMSがOLPCを頓挫させようとしていることも背景にあるのかもしれない。

昔、ASUSの台湾オフィスに何度も行ったことがある。もちろん台湾クアンタの工場にも行ったことがある。確かシャープとの工場を建設していた時期だったかな。
個人的にはクアンタのほうがスマートな考え方をしているように当時は思えた。

ASUSは良い企業だ。何も批判することも否定することも特に無い。

クアンタの能力ならOLPC XOをもっと良いものに作れた気がするのだが・・・
あまりにも小さな子供達をターゲットに考えすぎている気がする。対象国では親や年上の兄弟が使うシーンもあるかと思うのだが・・・
HPの500ドルPCのデザインを横目で見てあらためて見直して欲しい気がする。

自分が子供達向けのモバイルPCを企画するのであれば、電脳網潜水ブログの「100ドルPC(OLPC) 」や「理想的なケータイ像(理想の携帯) 」に書いた仕様をベースに考えると思う。
そのような仕事に携わるチャンスがあればやってみたいところだ。

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