2008年3月21日金曜日

Linuxの進化とアンドロイドとクラウドまで

Linux 0.95だか96だった頃のLinuxは、MINIXファイルシステムを採用した単純なモノリシックカーネルだった。
それがX11が動くという評判からクライアントOSとして認知され、GUI無しのサーバOSとして利用が進んだ。
組み込み用途に使えそうだと頑張った人たちもいた。ルーターやプリンターやストレージコントローラにも採用された。
拍車がかかったのは、インテルやIBM及びその他の大手ITベンダーがエンタープライズOSとしてテコ入れをしてからだと思う。その結果SCOが倒れてしまった・・・
日本もPANIXとかいつのまにか無くなった。
大学などを中心にクラスタリングが盛んになり、OSSのDBの分散化も相まって、Global File System(GFS)やFibreチャネルストレージまでLinuxで利用可能になった。
それがとうとうクラウドにまで進化しGFS(Google File System)にまでなったようだ。
この2つのGFSの関係性は知らない。
GSMの携帯電話にもLinuxは実装され、日本のNやPの携帯電話にまでも採用された。

今では、Linuxは組み込み用途、携帯電話、モバイルPC,グラフィックスWS、グループサーバ、エンタープライズサーバ、クラスタサーバ(含むスパコン)まで幅広く採用されることになった。幅広さで言えばTRONが目指したところとかなり被る。
TRONほどのリアルタイム性は無いにしてもロボットでも制御OSとして利用されている。これだけ広範囲に採用されたOSは珍しい。

その為、エンジニアにはありがたい。Linux一つでいろんな仕事ができるから。
以前は商用UNIXが必要だったこともLinuxで十分だったりする。
たぶんアンドロイドは、1つのLinuxパッケージとして市民権を得るかもしれない。
クラウドコンピューティングも当たり前になるかもしれない。
クラスタサーバ群を維持するのは大規模なサービス事業者のほうが回線のコストと効率やストレージコストと性能で絶対に有利だからだ。そしてDBの運用も。

RIAがどこまでクラウドコンピューティングを広めるキーになるのか今後が楽しみだ。

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