2008年3月27日木曜日

クラウド・コンピューティング(cloud computing)【2回目】

レイヤーとして見ると

・OpenID、ガジェット、Webサービス、SaaS、クラスタ、IDC、DBなどで構成されたサービスを 誰もが見える雲に例えてアクセスするような新世代コンピューティング環境。 サービス間の連携が自由にできるのが特徴。

・マルチスレッド、マルチプロセス、オブジェクト、SOA等のビジネスロジックなどのアプリケーション環境。

・デバイスドライバ、マルチスレッド・カーネル、マイクロカーネル&サブシステムモジュール化カーネルなどのOS環境。

コンピュータ環境は、雲のように水蒸気の粒から小さな雲ができ、雲の集合体が成長する。羊雲にも、積乱雲にも、台風にもなる。コンピュータも雲に例えられるようなものになってきたといこと。おぼろ雲みたいなサービスは小さなWebサービスの集まりみたいだ。クラスタ化が一般的になり、広域ロードバランサの発達なども影響して地球規模でサービスが構築できる。利用者から概念的には、これまでと大きく違うのはパッケージソフトを買ってきてインストールするのとも違う。ネットワークが発達したおかげで流通は物流からダウンロードに代わってきた。従来のOS環境の一部であるデスクトップまでもがWebサービスになり、RIAでどこでも使えるアプリが実現している。マージンを取る中間者がいない。そして安いし、無料やオープンソースまで豊富にある。見るだけなら雲はタダだが、雲を作るには膨大な費用がかかる。水蒸気を作るだけならヤカンで湯を沸かせばよい。雲が勝手に雨を降らせるのはタダだが、人工的に雲を呼び雨を降らせるにはクラウドシーディング(Cloud seeding)とかするらしい。どこかの国の山奥では、ロケット花火を打ち上げて人工降雨をやっているらしい。コストがかかる何かをしないと雨を降らすことはできない。

昔は、集中型のホストコンピュータが主流で、オープンシステムのクライアント/サーバ環境、分散コンピューティングやらと実態ありきの考えだった。今では、実態を包み隠し細胞が増えるがごとく増殖できるコンピュータ環境となった。それがクラウド・コンピューティングだと思う。

強さについては、昔とあまり考え方が代わらないかなと思う。IDCに設置するインフラの規模、つまりCPUパワーの大きさと、回線の大域の太さ、ストレージの大きさなどがビジネスパワーに繋がっている。貧乏人はコバンザメに徹するとオコボレにあずかり安心してビジネスができる。Googleはさしずめジンベイザメかな。大規模なデータセンターほどビジネス効果が得られる。回線は回線を保有するキャリアが有利だが、大量に借りる事業者は神様のごとく有利だ。ストレージやサーバを買うのも大量に買うほうが有利。大きなショッピングセンターとビジネス集約化の考えは同じということか。町の商店街がつぶれるのと似たような弊害はきっとあるのだろう。

IDCでは免税軽油が使える?

IDCで軽油を使う場合、電気通信設備の電源の用途に供するなどの道路以外の用途なので法的には税の対象からはずれる。ディーゼルの自家発電によるコストと他の電力供給とコスト比較をしたはないが、この減税効果は大きいと思う。少なくともバックアップ電源としてのディーゼル自家発電のために申請するメリットがある。大量に軽油を使う場合はこの減税効果は大きい。従って大規模IDCに有利だ。

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